KIKO LOG

赤ちゃんに首のむくみ NTがあると告げられた日

こんにちは。

湘南も桜が満開となりました。風にゆられてひらひらと舞う花びら。その儚い美しさに「なんと贅沢な時間なのだろう」と思いふけり、しばし足をとめて眺めていました。

こんな瞬間は日本に生まれてよかったなぁなんて思います。

そんな今日は、過去に一番怖く苦しかった時のことを綴ってみたいと思います。

過去の私と同じように言葉に表せないほどの不安な思いを抱え、悩まれている方に届きますように…。

お腹の中の赤ちゃんに首の後ろの浮腫み(NT)がみつかった日

悪阻がひどく、起き上がることも出来ない状態な日が続いていたころ、唯一の楽しみだったのはお腹の赤ちゃんをエコーでみられることでした。

だんだんと人間らしい形になってきて、より愛おしく感じて幸せな気持ちにつつまれたのを今でも覚えています。

そんな幸せで満ちた場所にいた私は、次の瞬間に聞いた先生の言葉を理解するには時間を要しました。

「赤ちゃんの首の後ろに浮腫みがあります」

エコーを受けた後、先生から説明がありました。

「おおむね順調ですが、少し気になることがあります。」

「ここ、見えるかな?赤ちゃんの首の後ろに浮腫みがあってね。」

心臓がぎゅっとつかまれたような感覚になり、言葉が出てきませんでした。

「この浮腫みはNTといって自然に消えることもあるんだけど、実は前回の健診の時にもあって、今回も少し数値が増えているからお伝えをします。首の後ろに浮腫みが出るとダウン症や何らかの障害を持って生まれてくることがある可能性があがると言われていてね。気になるようであれば検査も出来るから、紹介状を書きますからね。」

というような説明を受けました。

オリフ

赤ちゃんが苦しんでないか、苦しまないかが一番気になったな…。

NTって?

NTとは、NTとは”Nuchal translucency”の略だそうです。

妊娠11〜13週あたりに赤ちゃんの頭から胸の部分をエコーで縦切りの像を写し出して測るものだそうで、”赤ちゃんの首のむくみ”をさします。

NTは3.5mm~4mm

お腹の赤ちゃんのNTは3.5~4㎜だと告げられました。

3.5mmだとグレーゾーンになるとか。その時の実際のエコー写真。(赤いラインの部分がNT)

出典:出生前診断のこころえ それは真剣に赤ちゃんを想う夫婦の証

検査をするかも夫婦で話し合ってくださいと言われ、先生からは母体と赤ちゃんに負担のない血液検査で行える出生前診断をすすめられました。

診察の後、つわりがひどかった為、点滴を打つことに。

点滴の間中、涙をこらえることが出来ずにただただ泣き続けました。

とにかく泣き続けた日々

妊娠中は情緒不安定になりやすいといわれますが、妊娠悪阻と診断されてからも比較的に気分が落ち込まなかった私。

この健診までの2週間、食事はおろか水を飲むことさえも出来ない状態で、それでも吐き続けていて。

でも、お腹の赤ちゃんが元気な証拠だと考えて耐えていたのですが、

この日を境に泣き続けるようになりました。

頭も回らないし、何に不安なのかもよくわからない。

とにかく赤ちゃんが苦しまないのか、痛い思いをさせないか、周りに迷惑にならないのか、私は育てていけるのか…

これからどうしていけばいいのかな・・・

無事に産まれてきてくれるのかな…

そんなことを延々と考えては泣き、経験したことのない恐怖を感じたのを今でも鮮明に覚えています。

夫婦で話し合い、検査をすることを決める

まず、お腹の赤ちゃんの状態を知る為にも検査を行うことを決めました。

検査の候補については長くなりますので、別記事にいたしました。

様々なご意見があって、家族の形とともに選択肢は無数にあると思っています。

私たち夫婦も色々な方の書いてくださったブログや記事を通して情報を得てきました。

その方が検査を選んだ理由やその後の経過などをみさせて頂き、参考にさせていただいたり、励まされたり、可能な限りでの未来に備えうる必要なことや準備、心構えなどが出来たと思っています。

そうした経験から、そのときに悩んだありのままを書くことで、今このとき本当に同じ状況に置かれ、戸惑い悩まれ苦しまれてらっしゃる方に『こんな風な考えもあるのだな…』と思ってもらえたらと思い、ここで敢えて私たち夫婦の決めた方向性を書かせていただこうと思っています。

同じことで悩まれている方、ご質問等あればCONTACTからご連絡くださいね。私にお答えできることであれば可能な限りお返事させていただきます。