誰もが感じる『怒り』という感情。
怒るって疲れますよね。。。
怒りを感じた後にいやな気分になる方は多いと思います。
それなのに同じようなパターンで『怒る』を繰り返してしまう…
そういえば、同じシチュエーションや同じパターンで怒ってしまうことばかりかも…!
それは『怒り』に隠れている本当の感情が理解できていなかったり、
その本当の感情を表現したり伝えることができていないからかもしれません。
今日はそんな『怒り』について、心理学の観点を交えて書いてみようと思います。
怒りは本当の感情ではない
怒りは第二次感情ともいわれています。
心理学では、
「怒りは本当の感情ではなく、怒りの奥にあるのが本当の感情である」
といわれていて、怒りは深層心理によって引き起こされることが多いのです。
私たちが最初に感じる感情は、第一次感情です。
- 喜び(Joy)
- 悲しみ(Sadness)
- 恐れ(Fear)
- 驚き(Surprise)
- 嫌悪(Disgust)
- 安心(Relief)
- 恥(Shame)
- 愛(Love)
- 期待(Anticipation)
がなど、一番初めに動いた感情=第一次感情というわけです。
こうした第一次感情は気づかないうちに第二次感情にかわり、心の奥底へと押し込まれます。
最初に感じた感情があふれ出す、
もしくはあふれて爆発し、
二次感情である怒りに代わる
っていう感じでしょうか。
怒りだけ感じているって誤解している人が多いのだけど、
『怒りだけを感じる』って実は難しいの。
ケース1:兄弟姉妹が喧嘩をした時に怒った
具体的にみてみると、
兄弟姉妹がいる子育てママによくあるケース、
兄弟喧嘩
「もう、いい加減にしなさい!!!!怒」
「何度いったらわかるの!仲良くしなさい!怒」
先ほどお話したとおり、怒りは第二次感情です。
ではこの場合、第一次感情にはどんなものがあるでしょう?
- 失望:兄弟姉妹同士で喧嘩をしていることに悲しさを感じている。
- 不安:喧嘩がエスカレートして怪我をしないか心配で不安。
- 焦燥感:早く喧嘩を収めさせたいという焦りを感じている。
- 疲労感:子供たちが喧嘩する度に疲れを感じている。
などが考えられますかね。
これら全てかもしれないし、1つや2つかも。
兄弟姉妹同士で喧嘩をしていることに失望しているという気持ちを更に深堀してみましょう。
- 子供たちには仲良くあってほしいと願っているのに、それが叶わないから悲しい。
- 喧嘩をしている姿を見ることで、子供たちが互いに理解し合えず、今後仲が悪化してしまうのではと不安に感じる。
- 平和な雰囲気を保ちたいと考えているけど、喧嘩をしている姿を見ることで、 家庭内の雰囲気が悪化するのではと心配している。
- 何度も同じシチュエーションで喧嘩をしている場面を見ることで、子供たちが成長していないように思え不安を感じている。
というような気持があるかもしれないですね。
上記には挙げませんでしたが、一人で育児をする孤独感やプレシャーを感じている方も多くいらっしゃいます。
自分の本当の気持ちを知ることから始めよう
子供を必要以上に怒ってしまったり、常にイライラしている状況から抜け出せないママは少なくありません。
それは育児に真剣に向き合っているからこそ、生じる感情でもあります。
怒りは誰の心にも生じる自然な感情ですし、感情が動くことは決して悪いことではなく、日常生活に彩りをもたらしてくれるものとも言われています。
ただ感情に任せた行動をとってしまうと、取り返しのつかないことにもなりかねません。
怒りを感じたらまずは「私の本当の気持ちはどんな気持ちなんだろう」と考えてみてください。
怒りに隠された本当の気持ちに気づいてあげられると、ほんの少し冷静さを取り戻せるかもしれません。
とは言ってみるけど、私も怒っている時に冷静に考えて深堀りするなんてできませんよね。笑
落ち着いてからで大丈夫。
紙に書き出してみると客観的に見ることができて冷静になれるので、オススメです!